仮住まい専門の不動産会社が教える仮住まい探しで失敗しない方法
- 2019年03月08日
- カテゴリ:ブログ
自宅のリフォームや建て替えが決まった場合、工事の最中に一時的に住む場所を確保する必要があります。しかし、一般的な不動産会社は数カ月や半年といった短期間の入居者に物件を快く貸してくれません。当然ながら物件のオーナーは長く入居者に住んでもらい、より安定的な収益を得たいと考えているからです。このように仮住まい探しは実はとても難しく、またその性質上、通常の引っ越しや物件選びと異なり、誰しもが何度も経験が出来るわけではなく、なかなか知識や経験が蓄積しずらいのが実情です。そこでこの記事では仮住まい専門の不動産会社である株式会社かりなびが仮住まい探しで失敗しない方法をご紹介致します。
仮住まいが必要になるシチュエーション
大規模リフォームを行う場合
既存の住宅の一部を活用できるので、建て替えに比べて工事期間が短く工事費用も抑えられるのがリフォームのメリットです。少しでも費用を抑えるために住みながらリフォームを検討されるケースもありますが、施工時のホコリや騒音対策、別の部屋への複数回の荷物移動の手間、職人さんと常に顔を合わせるストレス、また住みながらの施工による工期の長期化などのデメリットがあります。引越しの手間を鑑みても別の場所に仮住まいをする方が結果的にメリットが大きい場合が多いようです。
自宅の建て替え
既存住宅を全て取り壊し、ゼロから思いのままに自由設計できるのが建て替えの醍醐味です。
リフォームの工期が1〜3ヶ月に対して、建て替えの場合工期が平均4〜6ヶ月と長期化するので、仮住まい期間が長期化する事によるコストアップを考慮する必要があります。
住み替え
ライフスタイルの変化などの理由により現在の持ち家を売却し、その資金で新居を購入する住み替え。売却が先行するケースがほとんどですので、現在の家を売り渡し、購入する新居に入居できるまでの期間、仮住まいが必要となります。仮住まいを現在の家の近くで探すのか、新居購入予定地の周辺で探すのかなど、建て替えやリフォーム時と比べ、仮住まい探しの選択肢が増える分、事前調査や計画をしっかりしておく必要があります。
仮住まいを探し出すタイミング
次に仮住まいを探し出すタイミングを実際の建築・リフォーム工事のスケジュールと照らし合わせながらご紹介致します。
なお、仮住まいへの引っ越しは解体工事までに完了させなければなりません。十分に注意しましょう。
建築・リフォームのスケジュール
解体日から10ヶ月前住まいづくり開始
家族で話し合い間取りや設備等要望を整理。
解体日から6ヶ月前施工会社検討
カタログやWEBをチェックしたり実際にモデルルームなどを見学。
解体日から3ヶ月前施工会社決定
プランや見積もり、返済計画などをを固めていく。
解体日から1ヶ月前契約
工事請負契約を交わす。住宅ローンの申し込み。
解体工事
工事請負契約を交わす。住宅ローンの申し込み。
着工・上棟・竣工
新居の建築工事にとりかかる。地鎮祭・上棟式などを行う。
完成引き渡し
新居完成。引き渡し。
仮住まい探しのスケジュール
解体日2ヶ月前まで仮住まい情報収集
まずは仮住まいの情報を集めて、仮住まいの基本を学んでおくとよいでしょう。
かりなびでは、仮住まいの概況を知ることができる「仮住まいサンプル資料」をお客様の希望エリアごとに作成し、無料でお届けしております。
解体2カ月前あたりになったら仮住まいの候補となる物件資料を取り寄せます。
解体日から1.5ヶ月前仮住まい内覧
候補物件を下見します。
空室の状態では広めに見えるものなので「少し広すぎるかな」が丁度良いくらいです。
解体日から1ヶ月前仮住まい契約
不動産業者の事務所などで賃貸借契約を交わし契約金を支払います。
解体日から2週間前仮住まいへ引越
余裕をもった荷物整理と引越し作業のために少し早めに借りておくのがおすすめ。
仮住まい生活
新居の準備が整うまで仮住まいにて生活します。
新居へ引っ越し
新居完成。引越し。
仮住まいの探し方
インターネットで探す
ス○モやホー○ズ、アット○ームといった不動産ポータルサイトは情報量が多いので、希望エリアの家賃相場やどのような物件があるのか、イメージをつかむにはとても便利なツールとなります。
しかし大家さんや管理会社は、安定収入となる数年以上の長期間住んでもらえる入居者を獲得するために、募集広告費をかけてインターネットに掲載しています。良さそうな物件があっても、話を進めて行く中で短期入居はお断りされてしまう事がほとんど。
ネット掲載の長期物件と仮住まい短期物件は「土俵が全く違う。」という事を頭に入れておかなくてはなりません。
マンスリーマンションを探す
普通の賃貸物件は2年契約が基本ですが、マンスリーマンションは1ヶ月単位で契約できます。また家具家電付きの物件がほとんどなので最小限の荷物で引越が可能です。また電気・ガス・水道・インターネット料金が定額で初期費用も安く済み、入居審査も簡単です。
しかし1R・1Kなどの単身向けの間取りがほとんどで家族で仮住まいには不向きです。また初期費用が安い分、毎月の利用料が高めに設定されているので、3ヶ月以上入居する場合は余計に費用がかかります。
単身・家財道具がほとんど無い・1ヶ月間程度の仮住まい・集合住宅に抵抗がない、といった条件の方であれば候補の一つにできそうです。また1〜2週間のごく短期間の仮住まいであれば、近隣のビジネスホテルに連泊といった手もあります。
地元の不動産屋さんで探す
地域密着の昔ながらの不動産屋さんは、地元の大家さんとも繋がりが深く、頼れそうな存在です。しかし先にも解説したように、その不動産屋さんも、安定収入が得られる長期間入居してもらえるお客さんの募集を大家さんから託されているのです。仮住まいできる物件情報は限られたものとなります。
空けておくくらいなら短期間でも入れてくれればいいのに。。というこちらの思いとは裏腹に、大家さんは「短期間で出られてしまうのなら、長期間入ってくれそうな人が現れるまで待ちましょう。」というスタンスなのです。
身内、お知り合いを当たってみる
「お友達価格」で費用も格安で借りられる可能性があります。しかしお部屋の不具合など万が一のトラブルの際、お知り合いなだけに言いたいことが言えずに不便や我慢を強いられることも。
個人同士の貸し借りは、お得そうに見えて大きなリスクが潜んでいます。ましてや不動産という高額なものですからなおさらです。
お友達から借りた車で事故を起こしてしまった時の事を想像してみてください。料金を払ってでもレンタカーを借りたほうが安心です。
仮住まいの『専門店』かりなびで探す
短期間の仮住まい物件を探すのは予想以上に難しい事がわかりました。
ではどうすれば?
私たち仮住まいナビは、仮住まいを「専門」に取り扱う不動産屋さんです。他の業務の片手間にやっているわけではありません。社長含め、全スタッフが毎日仮住まいの事だけを考えている、仮住まいのエキスパート集団です!
- 転勤中の留守宅など、短期間だけ貸したいという大家さんの物件を取り扱っています。
- インターネット上にあふれている長期物件の中から、短期入居可能な物件を日々調査しています。
- 家具家電付きのマンスリーマンション業者様と提携して物件紹介しています。
- 公社賃貸住宅、UR賃貸住宅など公共の賃貸住宅を取り扱っています。
- 引越し業者と提携し、仮住まい専用パックのご提案をしています。
仮住まいの期間
大規模リフォーム | 2カ月~3カ月 |
---|---|
自宅の建て替え | 3カ月~6カ月 |
住み替え | 不確定(売却から購入の間) |
仮住まいの契約から引っ越しまでの流れ
まずは仮住まいナビにご連絡下さい
建て替え、リフォームを検討し始めたらまずはお電話かお問い合わせフォームよりご連絡下さい。
担当ナビゲーターがお客様のご要望をお伺い致します。
仮住まい物件のご紹介
仮住まい探しのプロ、仮住まいナビゲーターがお客様のご希望をもとに仮住まい専用物件をご紹介いたします。
さらに一般の不動産屋さんで募集している長期貸し物件の中から、短期入居の交渉余地がある物件を事前調査しご紹介しておりますので、お客様が色々なサイトに問い合わせたり、不動産屋さんを何社も訪れることなく仮住まい物件をお探し頂けます。
仮住まい物件の内覧
仮住まいナビゲーターがご自宅まで車でお迎えに上がります。まずは現物を見てみましょう。間取り図だけでは気付かない点も多くあります。ご入居される皆様全員でご一緒に内覧頂く事がお勧めです。奥様、ご主人、お子様、皆様それぞれの視点でしっかりご内覧下さい。
入居申込
お申込みは先着順となりますので、仮住まい物件が決まったらできるだけ間をおかずに申込書を提出しましょう。
申込書にはご本人様はもちろん連帯保証人の勤務先や年収などの個人情報を記入しなければならないため、前もって連帯保証人をお願いする方へ、それらの内容を伺っておきます。
連帯保証人が見つからない場合は、有料で保証人代行システムを利用できる物件もあります。
仮住まいナビでは連帯保証人不要の物件もご紹介できます。
またいつから借り始めたいのか使用開始日(家賃発生日)もこの時にお決め頂きます。
工事開始日の2〜3週間前をめやすに使用開始日にすると余裕を持ったお引越しができるでしょう。
入居審査
お申込書の内容を元に、管理会社、大家さんの入居審査を致します。
原則、申し込み順に受付されますが、長期貸し物件をお申し込みされる場合などは、後から申し込まれた長期入居のお客様が優先されることもあります。
その場合また別の物件をイチから探す事になりますので、遅くとも工事着手の1ヶ月前までにはお申込みをしましょう。
晴れて入居審査をクリアしたら契約金の明細を発行致します。
契約
契約金などの入金を済ませ、必要書類や印鑑をお持ち頂き管理会社にお越しいただき契約を取り交わします。
一般的には契約時にご本人様と保証人様の・住民票・収入証明書・印鑑証明書などが必要になります。
引越し屋さんの手配
仮住まいの契約を終えたら引越し屋さんに連絡です。
ご自宅にお招きし、荷物を見てもらい見積もりを取ってもらいましょう。
ハウスメーカーさんなどから紹介があるようであれば、まずはそちらに声をかけてみましょう。
仮住まいナビでも提携引越し業者のご紹介が可能ですのでご相談ください。
入居前準備
荷づくりに必要な資材を揃える
荷造り用のダンボールが引越し会社によっては十分にない場合もあるので、みかん箱程度の大きさのダンボールはいくつか用意しておきましょう。
また、ガムテープや割れやすい物を包む古新聞を集めておくことも大切です。
電話の移転や引き込み工事の予約
固定電話を引いている場合は、NTTの116番へ引越す旨を連絡しておきましょう。
仮住まい先のエリアによっては電話番号が変わる場合もあります。
その場合「移転のため番号が変わりました。新しい番号は・・・」といったアナウンスを設定する事も可能です。
もっとも仮住まい中は携帯電話だけで事足りるお客様が多いようです。
仮住まいナビでは、ご紹介するそれぞれの物件で電話番号が変わらないか、事前調査サービスを行っております。
インターネットの移転や引き込み工事の予約
インターネットは契約中の各プロバイダ先へ移転希望の旨、連絡をしましょう。
ガス開栓の予約
仮住まい先の最寄り営業所にガスの開栓の予約をしておきましょう。
ガスの開栓には、本人の立ち会いが必要なので、早めに日程を決めて予約をしておくとよいでしょう。
荷造りの準備
荷造りをした箱の外側に内容を書いておくことが大切です。
荷造りを引越し会社に依頼している場合には、自分で管理しておきたい最低限の荷物(貴重品など)は、1つにまとめておくと便利です。
引越し前の挨拶
引越し日が決まったら、2〜3日前にはご近所の方にはご挨拶をしておきましょう。
表札の準備
仮住まい先に表札を出しましょう。
仮住まいナビでは「仮住まい表札」をプレゼントしております。
引越当日
荷下ろしにはきちんと立ち会いましょう
引越し会社の車は、管理会社の指示に従ってご近所に迷惑をかけないような場所に止めましょう。
また、搬出した荷物の数や傷みの確認もしておくようにしましょう。
ガス・電気・水道の使用開始の連絡をしましょう
入居先に置いてある、電気・水道の“入居連絡用ハガキ”に必要事項を記入してポストに投函しましょう。
通常、電気・水道はすぐに使用できます。
また、ガスはあらかじめ予約しておいた日に立ち会い、ガス会社の人に開栓してもらう必要があります。
入居中
入居中に、建物や設備に不具合が生じた場合はまず管理会社に連絡を入れましょう。
設備が古くなったことが原因の故障は、貸主の方で修理してもらえます。
管理会社連絡先は契約書に記載がありますので確認しましょう。
退去のお手続き
仮住まいを終える場合、1ヵ月〜2ヵ月前までには解約の連絡をする必要があります。
つまりこの連絡をした日から1ヵ月〜2ヵ月後までは家賃支払いの義務がありますので、無駄な家賃支払いをしないためにも、忘れずに管理会社に連絡をしましょう。
仮住まいナビでは、退去が近付いたお客様に「お知らせサービス」を行なっておりますのでご安心下さい。
各種退去手続
仮住まいの退去日に合わせて、電気・ガス・水道・などを清算するため、それぞれの受け持ち営業所へ連絡します。
その他、仮住まいに入居された時と同様、インターネットなど各種契約会社への移転連絡も忘れずに行いましょう。
こちらで詳しくご説明いたします。
新居へのお引越し
仮住まいナビでは仮住まいから新居へのお引越業者の手配も致します。
お気軽にご相談下さい。
退去立会
新居への引越後、退去立会いを行います。
管理会社と日程を調整し、再度仮住まい先にお越し頂きます。
室内の点検を行ない、鍵をすべて管理会社に返却します。
この立会日までに荷物は全て搬出しておかなければなりません。
仮住まいの主な手続き
住所変更
基本的には引越しをしたら住民票を異動する必要がありますが、1年未満の短期仮住まいの場合は住民票異動の必要はありません。
郵便物・宅配便の転送届
手紙/ハガキ/ゆうパック
インターネット上で転居届が無料で可能です。旧住所あての郵便物を仮住まい先に1年間転送してもらえます。
https://welcometown.post.japanpost.jp/etn/
ヤマト運輸(宅急便)
クロネコメンバーズの会員であればネット上で無料で転送届けを出すことができます。
こちらも仮住まい先に1年間転送してもらえます。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/members/receive/tenkyo/
手続き上、上記の「郵便の転居届」を済ませてからでないと登録ができません。
これは不正な転送申し込みを防止するためです。
※クロネコメンバーズでない方は一度最寄りのヤマト運輸の営業所へ行く必要があります。
いずれの転送届も仮住まい先に引っ越す時と退去時の2回手続きが必要になります。
佐川急便
佐川急便には荷物転送のサービスがありません。
ネットでお買い物をする際などには営業所受け取りやコンビニ受け取りにするなどの工夫が必要です。
いずれにしてもお中元・お歳暮の時期など、宅配便を送ってくれそうな相手方には事前に仮住まい先の住所をお知らせしておくと安心です。
ライフラインの停止と契約
電気・ガス・水道・インターネット・固定電話などのライフラインの変更手続きをします。それぞれの領収書や検針票に記載の連絡先に電話して手続きを済ませます。
こちらも仮住まい先に引っ越す時と退去時の2回手続きが必要になります。
仮住まいについてよく寄せられる質問
仮住まいなんて探さずに一般の物件を家主に秘密にして短期で入居すればよいのではないか?
内緒でも借りることはできますが、お勧めしません。
物件によっては短期解約時に違約金を請求されたり、敷金の返還をしてくれなかったりと、内緒事にはトラブルが付き物。意外にも大家さんが近所の方だったりして後々気まずい思いをする事も。
お客様が後で痛い目に合わないために、かりなびでは自社で管理する「仮住まい専用」物件をはじめ、一般の物件の中から短期入居の了承を得られた物件も紹介しています。
ペットがいる場合はどうすれば良い?
ワンちゃん・ネコちゃんも家族の一員。仮住まいに一緒に入居したいと思うのは皆さんおなじです。しかしペット飼育が可能な賃貸物件は、全体の一割程度と非常に貴重な物件情報となります。またペット飼育の場合は賃料などが増額される事もございます。仮住まい探しのハードルが 非常に高くなりますので「検討エリアを広げて探す」「思い切って知人宅で預かってもらう」など柔軟な思考が大切です。
大量の荷物はどうすればよい?
自分が考えている以上に隠れた家財道具は大量にある物。いざ引越しとなり荷物を整理し始めると忘れていた家財道具がたくさん出てきて困惑する方も多いようです。思い切って捨ててしまって後で後悔するよりも、とりあえず仮住まい先に全て移動して、仮住まい中にゆっくり、いるもの、いらないものを選別するのも一つの手です。
またトランクルームで荷物保管を検討されるお客様も多くいらっしゃいますが、保管可能な容量に対して割高な事が多く、2DKとトランクルームよりも3DKの方が結果的にコストパフォーマンスが良い事が多いです。
なにより大切な家財道具は、仮住まい中もお手元にあった方が便利で安心です。
仮住まいの全てが分かるガイドブックを無料プレゼント中。
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